「油断!」。

もちろん平和にのんびりしていることですが、第一次石油危機の時に通産官僚だった堺屋太一が、石油が無くなったらどうなるかをシミュレーションして出した小説の表題でもあります。

当然あると思っていた石油(燃料)が無くなるとなった時、人々はトイレットぺーパーの買い占めに走ったという珍現象が起こったりもしました。それぐらい慌てふためくものだということですが、その程度では済まない「油断」がさらにあります。これが完全に無くなると、電車や自動車、その他機械は動かず、夜になったら世の中は真っ暗となります。発電機が回らないからです。火力でも、水力でも、原子力でも、そう、「潤滑油断」です。

輸入原油のわずか1.1%ぐらいの微々たる量のため、普段一般的には存在をほとんど忘れられています。しかし、産業の最先端では、この潤滑油の良し悪し、的確性によって、その会社の業績、競争力が変わってくる、そんな重大な役割を果たしています。

当社は戦後(1947年)復興の時から、製造者に寄り添いながら、そこに最適な潤滑剤を開発、改良し続けてきています。

代表取締役社長 向井一馬